2016年3月22日火曜日

樹林地を歩く 2016年3月22日

市制記念公園から粟野地区公園へと向かうと、途中に「ゴミ捨てを禁ずる」という看板が立っており、その近くには紫色の花が咲いています。

看板の近くをよく見ると、その花は咲いています


ツルニチニチソウです


国道464号の北側の道が広くなりました


今回は、南口から散策路を回ってみましょう。

南口です


落葉広葉樹は まだ葉が茂っておらず、空が広く開けています


落葉樹の下は 明るく陽が当たっています


落葉樹から常緑樹へと移り変わる辺りです


常緑広葉樹(シラカシ)の下は暗く、下草が見られません


この辺りの常緑樹は スギなどの針葉樹です


ずっと進んだ辺りも 落葉広葉樹が多くて明るい


下草に覆われてしまう場所も、いまなら地形の起伏が分かります


境界木のヒノキが立ち並んでいます


中央口へと ほぼ まっすぐに続く散策路


ウグイスカグラが可愛らしい花を咲かせていました


この辺りには ワジュロ(和棕櫚)が目立ちます


生命力の強いマンリョウが 散策路に生えていました


この辺りは 様々な植物が観察できます


中央口が見えました


今回は、これで終わり


2016年3月16日水曜日

ボタニカル・アート体験教室

画家 二戸捷幸さんによるボタニカル・アートの体験教室が開かれます。

また、アクロスモール新鎌ケ谷ではボタニカル・アートにより細密に野生植物を描いた作品が展示されます。


植物細密画の一作品 「ウラシマソウ」


詳しくは、以下をご覧ください。
各体験教室の実施期日と 記事の順番が 逆になっていますので、お気をつけください。

「広報かまがや」 2016年3月15日号 掲載

ぜひ、足をお運びください。


2016年3月6日日曜日

春の自然観察会 2016 (鎌ケ谷市郷土資料館 主催)

今年の郷土資料館「春の自然観察会」が、粟野地区公園で行われました。

日 時 2016年3月5日(土) 9:00 ~ 12:00

集 合 粟野コミュニティセンター

講 師 都市鳥研究会顧問・元鎌ケ谷市史編さん事業団団員 唐沢 孝一 氏

「広報かまがや」 2016年2月15日号 掲載


はじめに粟野コミセン内で講話をお聞きしたあと、粟野地区公園へと向かいました。

「雑木林」の意味について話す唐沢先生

唐沢先生  「雑木林は、雑な木の集まりではない。 「雑」の字の左部分は、「衣」→「卒」→「卆」と変化したものであり、左部分は「集」という字だ。 様々な木が寄り集まって形成されているのが雑木林である。 「生物多様性」そのものを表している言葉だ」

唐沢先生の説明のうちで、きちんと憶えられなかった部分を、白川 静『常用字解』(平凡社 2003)の「雑」の解説により補います。

「衣を染めるのに、多くの草木の染め汁を使ったのでさまざまな色あいの衣ができた。 多くの色が集まりまじることを雑という。 それで雑はすべてのものについて「まじる」の意味となる」


コナラのひこばえを手に取る唐沢先生

唐沢先生  「こうして萌芽更新があり、再生されていくのが雑木林である。 老木となりすでに萌芽更新ができなくなっている木は伐ってしまわなければならない。 そうしないと、この森は いずれ常緑樹に覆われ、さらに暗くなっていってしまう」

散策路のエノキ広場から南門にかけては、クヌギ・コナラ林であり、この樹林地では ここだけが落葉樹(陽樹)の明るい林です。

唐沢先生は 「常緑樹(陰樹)ばかりになると林床に光が当たらなくなり多様な植物が生育しなってしまう」と繰り返し話され、この樹林地の暗さを指摘されていました。

粟野コミセンに戻ったあと、唐沢先生は 「この樹林地には多くの人に来てもらう必要がある。 そうすることにより樹林地は守られることになる。 このことを忘れないでほしい」といったことをまとめとして話されました。

このことは道々 繰り返し話されていたので、よほどの思いと考えがおありなのだろうと感じました。