今回は、高木を中心に その樹皮を取り上げます。
まず、常緑針葉樹から。
スギ (杉) ヒノキ科 スギ亜科 スギ属 常緑針葉樹 |
スギ 本種のみでスギ属を形成する単型です |
ヒノキ(檜) ヒノキ科 ヒノキ亜科 ヒノキ属 常緑針葉樹 |
サワラ(椹) ヒノキ科 ヒノキ亜科 ヒノキ属 常緑針葉樹 |
次は、この樹林地においては 典型的な高木の常緑広葉樹である シラカシ です。
生命力が強く、林床には実生の若木が多く生えます。
常緑・低木のアオキや 常緑・高木のシロダモの若木とともに、林床を覆っていく厄介な常緑樹です。
シラカシ (白樫・白橿) ブナ科 コナラ属 常緑広葉樹 |
シラカシ 木肌は黒いが 材が白いのが命名の理由 |
以上の樹木は、一年中緑の葉をつけている常緑樹です。
この後の樹木は、様々な種の落葉広葉樹です。
クヌギ (櫟、椚) ブナ科 コナラ属 落葉広葉樹 |
コナラ (小楢) ブナ科 コナラ属 落葉広葉樹 |
シラカシと クヌギ、コナラは、常緑と落葉の違いはあるものの、どれもブナ科 コナラ属であり、ドングリの形をした果実を結ぶという共通点があります。
イヌシデ(犬四手) カバノキ科 クマシデ属 落葉広葉樹 |
イヌシデ 特徴的な木肌なので 覚えやすい樹木です |
以下の2種の植物、エノキとムクノキは、最新の APG分類体系では 「アサ科」となっていますが、かつての植物分類体系では 「ニレ科」となっていました。
プレートにある分類名は旧分類体系に基づいており、そのクロンキスト分類体系は現在も通用しています。
本ブログでは、APG分類体系に拠っています。
植物分類体系の歴史については、以下で簡単にまとめていますので、ご参照いただけますと幸いです。
➜ かまがや散歩 植物の分類体系
エノキ (榎) アサ科 エノキ属 落葉広葉樹 |
ムクノキ (椋の木) アサ科 ムクノキ属 落葉広葉樹 |
ムクノキ 老木と若い木は 樹皮が異なります |
ハリギリは、幹に針があるので そう呼ばれています。
ウコギ科で、同じウコギ科のヤツデとそっくりな形の葉をつけます(葉の厚さは ずっと薄いですが)。
ハリギリ (針桐) ウコギ科 ハリギリ属 落葉広葉樹 |
以下の2種の植物は、小高木に分類されています。
ゴンズイは 秋に赤と黒の美しい果実をつけます。
ゴンズイ ミツバウツギ 科 ゴンズイ属 落葉広葉樹 |
エゴノキ エゴノキ科 エゴノキ属 落葉広葉樹 |
エゴノキ 春には 多くの白い花が芳香を放ちます |
なお、以下も参考になりますので、ご参照ください。
➜ かまがや散歩 2014.11.30 秋の自然観察会 (郷土資料館 主催)